奈良彰一氏 この企画は、一年以上前から考えていたことで、関係者のご協力に感謝します。今日、この鉾座の桐生四丁目の屋台の舞台の上で、屋台をステージにしてシンポジュウムが開催できることのは意義が大きい。桐生六町の祇園屋台、鉾は世界に誇れる内容を持つ文化財であり、国指定はもとより、世界遺産登録を目指します、との決意を述べております。 | 西村幸夫氏 今月末の平成28年11月28日に、ユネスコの無形文化遺産に我が国の提案している「山・鉾・屋台行事」の既に遺産登録されている2件に合わせて、新たに31件を追加して、合計で33件を一括して、ひとつの無形文化遺産としてユネスコに登録されることが決まっております。この状況下の中での今日の、このシンポジュウムの意義は大きいと、話されてます。
| 木下直之氏 今、行われているシンポジュウムの舞台となっている屋台に対面して置かれている鉾には、スサノウの人形が乗せられてます。日本各地の祭礼での山、鉾の巡行、つまり、"人形が巡る町の魅力"を考えたい。ユネスコ遺産登録を契機に、日本各地の祭礼への取り組み姿勢、考え方が大きく変わるのではないか、とも述べてます。何を後世に伝えるかを考えたい。神田明神の「江戸名所図会」の大江山の鬼退治の図の紹介などが興味深い。「武江年表」の"出し" が山車を現すのか、論議を待ちたいとのこと。現在も、山車と屋台の呼称がまちまちで、山車を"ヤタイ"と呼ぶ町も多いのです。
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