駅前の通りを左に進むと成田山に至る商店街の表参道です。道の両側は、土蔵造りの漢方薬店や成田名物のようかん、手焼きせんべい、鉄砲漬、川魚の佃煮、地酒などの土産屋さん、見上げるほどの大きなウナギの看板を掲げた蒲焼屋さんや、旅情をそそる旅籠風の旅館や土産屋さんが、びっしりと軒を並べる門前町ならではの眺めでした。
町並みを暫く進むと、お囃子の音と音頭取りの掛け声が聞こえてきました。気分が一挙にお祭りモードとなり、音の先を見ますと、参道の前方右手奥に山車の先端が見えてきました。その先から参道は少し右へカーブしながら、成田山方向へと降り坂になるのでした。丁度、その坂道のを山車が登って来たのでした。参道の左側は石垣となっていてその上に見物の観客が沢山おりました。
駅前で貰った観光案内図には、その場所は薬師堂と記されておりました。成田山新勝寺方面から参道を登って来る山車を観るのには好都合の場所でした。堂の脇の案内板には、薬師堂は三代前の本堂であって、新勝寺に現存する建物で最古のものと書かれてました。 手古舞
姿の可愛い女の子がカチンカチンと金杖を響かせながら先頭を進む後に続いて、威勢のよい掛け声が響く中、山車が姿を現わしました。
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