出場7基の御車山は、二番町の車輪が二輪であることを除けば、酷似した形式です。心柱とその天辺にある鉾留と呼ばれる造りものは、神が降臨するための目印でありますが、それらの個々の形で、各町の山を見分けるシンボルにもなってます。
飾り山に立つ心柱の中ほどに止めてあった釣鐘を柱の天辺迄押し上げるのは、多人数の手間の掛る作業でした。滑車で引っ張りながら、下から押し上げ棒で突き上げて上に移動するのですが、慎重な作業でした。一番上に押し上げたときに、梯子を架けて釣鐘のなかに手を入れて、止め具を差し込むのがやや手間取り、ハラハラして観ておりました。
一番街通の人形は謡曲、高砂の尉(じょう)と姥(うば)の老夫婦と、高砂の松で有名な兵庫県加古川市の尾上神社に伝わる朝鮮伝来の釣鐘を模したと言われる木製、金張りの鐘。
尾上神社